岸見の石風呂
東大寺再建を指揮して徳地に入った重源上人が、重労働に従事した人々の慰労のために造ったと伝わる。 佐波川とその支流に沿って、かつては多くの石風呂が存在していたが、徳地地域で現在も入浴できるのは、「 岸見の石風呂(国指定重要有形民俗文化財)」のみとなった。 かまくらのように石を積み上げた窯の中で、柴木を2時間程度燃やしたのち、濡らした稲わらとヨモギ、セキショウを混ぜたもの、さらにムシロを敷いてその上に着衣のまま横たわって入る。 熱せられた石の余熱で温まる熱気浴で、いわば日本古来のサウナ。 石風呂の傍らには、燃やしたあとの灰を再利用する囲炉裏が備わっていて、かき餅や焼き芋をいただきながら、地元の方や入浴客との楽しいおしゃべりが始まる。